2013年9月13日金曜日

江戸~明治のペーパークラフト 立版古情報

ご無沙汰してすみません。久々の記事の更新です。

今回は江戸時代から明治にかけて流行したペーパークラフト、立版古についての記事です。立版古というものがどういうものかは文字で説明するより写真を見たほうがいいと思うので、以下をご覧ください。


こんなのが


新板切組御神輿ノ図

こんなんなります。


新板切組御神輿ノ図を組み立てた状態

普通はもっと大きいジオラマのようなものが多いみたいです。


児雷也物語之内新潟浜辺之場(兵庫県立歴史博物館の会場で撮影)

立版古は、いわゆる錦絵の一分野である「おもちゃ絵」の一種で、紙に印刷したものを切ったり貼ったりして遊びます。組み立てると、3次元とも2次元ともつかない「2.5次元」(特別展「江戸時代のペーパークラフト」での表現。)という、なんだか不思議な次元の世界ができあがります。

現在は全国的に「立版古」という名前が主流になっているようですが、どちらかというと上方での呼称だったとか。そのほかでは、もともとは中に火を入れて燈籠のようにしていたところから、「組上燈籠」あるいは「切組燈籠」と言われていたそうです。

自分は長らくその存在を知らなかったのですが、ほんの1年くらい前からこの立版古なるものに興味を持ち始めました。その後、ほうぼうのデジタルアーカイブで漁ってみたり、あるいはYahoo!オークションや日本の古本屋で探してみたり、ちょこちょこと遊んでいます。で、このたび、そこそこ情報がたまってきたのでこういう場所にでも乗っけてみようかな、と思った次第です。

以下では、いろいろなデジタルアーカイブで見つけた画像へのリンク、画像はなかったけど所蔵は確認できたもの、それから関連するイベント情報や資料についてもちょびっとだけつけておきました。ほとんどの方はあまり興味ないかもしれませんが、ちょっとでもおもしろそうだと思ったら覗いてみてくださいませ。



1. デジタル画像


筑波大学附属図書館

※@ketom24さん、情報提供をありがとうございました!


Museum of Fine Arts, Boston

  • 新板ホコ出シ組上リ (芳藤)
    [1]

石川県立美術館

  • 組上ヶ浜松御城の図 (歌川芳藤)
    [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7][8]
  • 郵便箱組上ケ (記載なし)
    [1]

関西大学図書館

  • 極新板切組とうろう大坂合戰之圖 (二代目貞信)
    [1] [2]
  • しん板切くみ燈篭冨士之裾野牧狩之圖 (二代目貞信)
    [1]
  • 極しん板切組とうろう近江源氏八ッ目 (二代目貞信)
    [1] [2]
  • 極々大新板忠しん蔵七段目切くみとうろう (二代目貞信)
    [1]
  • 大新はん切くみ道行隅田川 (二代目貞信)
    [1]
  • 大新板ふた蝶々米や塲のたん組立繪 (二代目貞信)
    [1]
  • 大新板伊賀越道中双六傳授場組上ケとうろう (二代目貞信)
    [1]
  • 大しんぱん安宅ノ関 (二代目貞信)
    [1]
  • 極しん板切組とうろう芝居役者部屋のず (二代目貞信)
    [1]
  • 大新板芝居大仕かけ (二代目貞信)
    [1]
  • 大しん板切組とうろう里見八犬傳悪の段猫たいじ (二代目貞信)
    [1]
  • 極新板切くみとうろう太功記十段目 (二代目貞信)
    [1]
  • 極新板切組とうろうあしや道満大内鏡狂らんの段 (二代目貞信)
    [1]
  • 大新板曽我物語對面場ノ段切組とうろう (二代目貞信)
    [1]
  • 極大しんぱん切組大さか中の嶋浪花□大がらくりの図 (二代目貞信)
    [1]
  • [二代長谷川貞信版画切組灯篭] (二代目貞信)
    [1]

国立国会図書館

  • 八百善組立絵 (国長<歌川国長>//画)
    [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]
  • 西南戦争一覧・しん板西南戦争一覧・新板西南戦争一覧 (しん斎)
    [1] [2] [3]

国立歴史民俗博物館

  • 日清戦争平壌玄武門組上ヶ五枚続 (歌川国政)
    [1] [2] [3] [4] [5]
  • 新工風四ッ谷怪談丁ちんぬけ (不詳)
    [1]
  • 組上燈篭かざり附品 大日本帝国万々歳 (永島春暁)
    [1]
  • 新板組上ぶぞくそでもの 陸海軍大勝利 (永島春暁)
    [1]
  • 〈組上絵 鞍馬山〉 (歌川国利)
    [1]
  • 義士夜討の組上 (不詳)
    [1]
  • 佐倉宗吾雪中の組立 (不詳)
    [1]
  • 明烏雪責の組上 (不詳)
    [1]
  • 新板伏見雪中組上 (不詳)
    [1]
  • 〈明治座新狂言 秋山忠死之場組上〉秋山忠死ノ場 三枚つゞき (豊原国周、盛元)
    [1] [2] [3]
  • ふしみときわ組上ケ、忠臣蔵組上ケ、宗五郎組上ケ、水湖伝組上ケ (不詳)
    [1]
  • 組上つけたし雪の図 (永島春暁)
    [1]
  • 和漢名将組上の内 漢 三国志の図 (不詳)
    [1] [2] [3]
  • 文学荒行の組上 (不詳)
    [1]
  • 祇園家座り付 (歌川芳藤)
    [1]
  • 児雷也物語之内新潟浜辺之場 (歌川国貞3(歌川国政4))
    [1] [2] [3] [4]
  • しん作大うつしゑ 四ッ谷怪談 (永島春暁)
    [1]
  • 二十四孝狐火の景 (歌川芳藤)
    [1-2]
  • 忠臣蔵四段目城渡シ組上三枚続[牧金版] (記載なし)
    [1-3]
  • 新板組上ふぞくそで物 帝国万々歳 (永島春暁)
    [1]
  • 第三回内国勧業博覧会組上ケ (歌川国利)
    [1] [2] [3]
  • 義士両国橋引上組上五牧(ママ)つゝき[牧金版] (記載なし)
    [1-5]
  • 錦絵「新工夫四ツ谷怪談丁ちんぬけ(組上絵)」 (記載なし)
    [1]

早稲田大学坪内博士記念 演劇博物館

  • 大阪御陣雪中大合戦組上五枚続 (記載なし)
    [1]
  • 国性爺紅流組上ノ図 (よし藤)
    [1] [2]
  • 忠臣蔵七段目一力茶屋場組上三枚つゞき 東京浅草 牧金版 (豊国)
    [1] [2] [3]
  • 赤穂四十七義士吉良家討入の図組上五枚つゞき 東京浅草 牧金版 (豊国)
    [1] [2] [3] [4] [5]
  • 忠臣蔵四段目城渡シ組上三枚続 東京浅草 牧金版 (豊国)
    [1] [2] [3]
  • 忠臣蔵三段目殿中刃傷の場組上四枚続 東京浅草 牧金版 (豊国)
    [1] [2] [3] [4]
  • 義士両国橋引上組上五枚つゞき 東京浅草 牧金版 (豊国)
    [1] [2] [3]
  • 忠臣蔵四段目城渡シ組上三枚続 東京浅草 牧金版 (豊国)
    [1] [2] [3]
  • 忠臣蔵三段目殿中刃傷の場組上四枚続 東京浅草 牧金版 (豊国)
    [1] [2] [3] [4]
  • 赤穂四十七義士吉良家討入の図組上五枚つゞき 東京浅草 牧金版 (記載なし)
    [1] [2] [3]
  • 花燈籠楽屋組上 (梅堂 )
    [1] [2]
  • 劇場楽屋組上 (梅堂 )
    [1]

立命館大学アート・リサーチセンター

  • 「極新板忠臣蔵 五だんめ 組上ケ灯らう」 (無款)
    [1]
  • 「大経師昔暦 切くみとうろう」 (長秀)
    [1]
  • 「極新はん切組とふろう 四ツ谷怪談六枚続」 (貞信<1>)
    [1] [2] [3] [4] [5] [6]
  • 「忠臣蔵七段目 五枚つゝき」 (記載なし)
    [1] [2] [3] [4] [5]
  • 「大新板 宝船 組上」 (記載なし)
    [1]
  • 「祇園家座り付」 (芳藤)
    [1] [2] [3]
  • 「近江八景」 (貞信<2>)
    [1] [2] [3]
  • 「まわりとうろう」 (貞信<2>)
    [1]
  • 「大新板安宅新関切組燈籠弐枚続キ之内」 (記載なし)
    [1] [2]
  • 「大江山鬼人退治之図」 (記載なし)
    [1] [2]
  • 「極しん板切組とうろふ 頼政ぬゑ退治の図」 (記載なし)
    [1] [2] [3]
  • 「記載なし」 (記載なし)
    [1] [2] [3]
  • 「新板船の組上げ」 (記載なし)
    [1] [2]
  • 「里見八犬伝の内 対牛楼の場 組上ゲ五枚続」 (記載なし)
    [1] [2] [3] [4] [5]
  • 「白浪五人男鎌倉極楽寺山門之場組上ゲ五枚続」 (記載なし)
    [1] [2] [3] [4] [5]
  • 「秀郷蜈蚣ヲ射ル図」 (記載なし)
    [1] [2] [3]
  • 「東京座新狂言国性爺紅流シ組上ゲ五枚続」 (記載なし)
    [1] [2] [3] [4] [5]


2. 所蔵情報


国際日本文化研究センター


静岡県立図書館


兵庫県立歴史博物館


公益財団法人松竹大谷図書館


大阪府立大型児童館ビッグバン


大阪府立中之島図書館



3. 展示・イベント情報


大阪府立中之島図書館


竹ノ輪


大阪府立大型児童館ビッグバン


兵庫県立人と自然の博物館


兵庫県立歴史博物館


静岡市東海道広重美術館


アーツ千代田 3331


コクヨ エコライブオフィス品川



関連文献


で、こっからどうでもいい話です(^^;)

今回の情報を集めるにあたって、色々なデータベースやデジタルアーカイブにお世話になりました。立版古のようなものにこうやってアクセスできるのは本当にありがたいのですが、ありがたいのですが、いかんせん探しにくい。個別のページに行っていろんなキーワードでたたいてと、結構大変でした。

おそらく、デジタルアーカイブに取り組む図書館さんなどでも、現在はとにかく「産めよ増やせよ」ということで、その後にまで意識がいっていない、という事なんだとは思います。が、もうちょっと使う側からの探しやすさをなんとかできないもんか、と思いました。

国立国会図書館のデジタルアーカイブポータルがなくなって以来、その志を継ぐような取り組みがあまり見られないのは残念に思います。形式的には継承してる国立国会図書館サーチさんには頑張っていただきたいところです。個人的にはよく使う神戸大学さんの新聞記事文庫や早稲田大学さんの古典籍総合データベースなんかとの連携がちゃんとできてくれるととてもうれしいなあと勝手に念じています。…。

結局、今回のあれこれに当たっては外国の方が作ってはる浮世絵検索CA-R 浮世絵愛好家のコンピュータプログラマが作った“浮世絵検索”が公開)が一番役に立ったってのは何とも皮肉な気もしますが、日本らしいっちゃあそうなのかもなぁ、とか思いました。公立機関の歩みが遅くって、カーリルみたいな民間の有志の方のがぱっと出てくる、みたいな展開になったりするんでしょうか。はてさて。

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