2016年4月18日月曜日

この春から図書館にかかわる方へ
-関西の研究会・学習会・交流会まとめ-


京都府立図書館前景

今年の春、以前から見知っていた方が後輩になったということで関西で行われている図書館関連の勉強会、研究会、交流会などについて自分の知っていることをちょっとまとめてみました。せっかくなのでこちらにも記載しておきます。

ここで紹介しているのは、私が図書館で働きはじめたころ、いろいろなことを学んだり、いろいろな方と出会ったりする場としてとてもお世話になった場です。(他にもいろいろあるのですが、参加したことがあるものに限っています。)自分がこれまでお世話になってきた、そして今もお世話になっていることに感謝しつつ、情報をまとめてみました。

これから図書館にかかわる方にとってきっと役に立つと思いますので、ぜひご覧ください。(関西地域が多いのはご容赦ください。可能であれば別の地域編が続いてくれるとうれしいですね!)

紹介リスト

番外編

※あまり館種にこだわってほしくないということと、実際、そこまで館種できっちり分けているわけないので、あえて分けていません。



日図研 情報組織化研究グループ 月例研究会

日本図書館研究会(日図研)の研究グループの一つで、月に1回程度、主に大阪府内で研究例会を開かれています。扱う内容は専門的で幅広いため、私も毎度すべてを理解できていたわけではありませんでしたが、自分だけではなかなかたどり着かないテーマや講師にお会いすることができる貴重な機会でした。仕事では必ずしも組織化に関連するような事業に携わってきたわけではなかったですが、ここで見聞きしたことが、後々で役立っています。

以下のウェブサイトでは、2,3か月先の開催情報のほか、過去の例会のテーマや内容についての記録もしっかりと残されています。「月例研究会等はどなたでも自由に参加いただけます。本サイト等で開催予定をお知らせしますので、ぜひお気軽にご参加ください。」と記載してある通り、身分や年齢に関係なく、また一見さんでも参加しやすいので、興味のある方はぜひご参加ください。



ku-librarians: 図書系職員勉強会

京都大学の若手図書系職員を中心とした有志による勉強会です。こちらも毎月1回程度、例会を開かれています。内容は大学や大学図書館に関することが多いですが、私が担当した「デジタルアーカイブの利用あれこれ」など大学図書館に直接関係しないテーマ、「仕事に使えるかもしれない?Webサービス!」など大学図書館以外にも通じるもの、それから嵐電を貸し切ってビブリオバトルをした「ビブリオバトル嵐電の乱 -京都図書館情報学学習会 VS. ku-librarians- 」など、様々な企画があります。また、大学や大学図書館をズバリ扱ったテーマでも、それはそれで部外者にも大変興味深いものばかりでした。

なお、参加者は京都大学の方が多いですが、職員以外でも参加されている方は少なからずいらっしゃいます(職員のみの回もたまにあるようですので、必ず事前にご確認をば。)学外の方の場合は、京都大学附属図書館の入り口で入館手続きが必要ですが、勉強会に参加したいとお伝えすれば手慣れた感じで対応してもらえますのでご心配なく。



図書館史勉強会@関西 関西文脈の会

名前からでは活動内容がよくわからない会ですが、ウェブサイトによると「関西圏の図書館関係者(館種問わず)を中心にした、図書館史の勉強会(読書会)」とのことです。内容は回によってテキスト輪読または自由論題のどちらかとなっており、輪読の場合は石井敦編『図書館を育てた人々 日本編1』掲載の人物について、自由論題の場合は発表者によって地域の文化行政・図書館史から三国志まで(?)かなりバラエティに富んだ内容が扱われます。

それほど何回もお邪魔したわけではないのですが、私が参加した回「図書館“展示”の歴史について」では地域の自治体図書館や資料館の職員、大学の先生方などが参加されていました。常連のメンバーもいれば、1人で初参加という方もいらっしゃったので、それほど閉鎖的なイメージは感じません。休日の昼下がりにお菓子を食べながら、雰囲気はゆるゆると、ただし内容はしっかりと、という感じでした。

「継続参加者は、原則として最低一人一回は分担するものとする」としつつも、以前伺った際は「順番待ちができている」とのことでした…。いずれ発表してみたいものです。



大学図書館問題研究会(京都・大阪・兵庫支部)

一般的には大図研(だいとけん)と略されて呼ぶことが多いです。ウェブサイトによると「大学図書館問題研究会(略称:大図研=だいとけん)は、1970年に誕生した現場の図書館員を中心とする自主的・実践的な研究団体」とのこと。全国各地に支部があり、例会・研究集会・年次大会(全国大会)などを開催されています。自分は非会員ですが、何度か年次大会や大阪、兵庫、京都支部の研究会などにお邪魔させていただきました。

それぞれの支部の活動内容は様々ですが、年次大会や京都支部の「ワンデイセミナー」、私が参加した「近畿3支部合同例会」など非会員でも参加可能なイベントは多いです。大学図書館とは何かと距離がありがちな(?)自治体の図書館の方や学生でも参加可能ですし、過去に開催された会の情報もウェブに掲載されています。ぜひ下記サイトをご覧ください。



図書館を学ぶ相互講座

大阪府立中之島図書館で開催されている講座で、「図書館情報学関係者(司書有資格者、教員など)が互いに学び、市民も参加できる連続講座」とのことです。平成28年で8年目を迎えたそうです。

先に紹介した各種の研究会はある程度テーマや図書館の種別がはっきりしていましたが、こちらでは館種やテーマを広めにとり、いろいろな角度から図書館に焦点を当てています。また、関西地域の方が講師になることが多い、というのも特徴かもしれません。

講座のあとはみんなでコーヒーを飲みに行く、という恒例行事があるそうで、会の後にみんなでお茶を飲みながらいろいろとお話をさせていただきました。「研究会の後は懇親会で一杯」というのも良いものですが、下戸な自分としては、たいそうありがたい習慣です。



図書館職員のネットワークと学びの企画
「図書館見学&交流会」

主に関西地域の図書館関係者の方で実施されている、見学&交流会です。見学先の図書館の協力を得て、これまで国会図書館関西館、京都府立精華町図書館、大阪市立中央図書館、兵庫県伊丹市立図書館「ことば蔵」、大阪府豊中市立岡町図書館、奈良県生駒市駅前図書室、奈良県立図書情報館などで開催されています。当日は一緒に図書館を見て回るだけでなく、自己紹介やお互いの課題について共有し、意見交換なども行います。

私の参加した数回では自治体図書館の方が圧倒的に多く、あとは国立図書館の方が数名といった感じでした。ただ、世話人をしてくださっている方はじめ、非常にフレンドリーな雰囲気ですので、別の館種の方でも、というよりは、かえって歓迎されるのでは、と思います。上に記載したような、他の会ではなかなか出会わない方も多かったので非常に面白かったです。



その他

そのほか、上記の研究会等とはちょっと違いますが、ぜひ知っておいていただきたい集まりについてご紹介します。

京都図書館情報学学習会(休止中)

主に京都府内で活躍する図書館職員等による自主的な学習会で、昨年度まで月に1回ほど、京都市内で開催されていました。ku-librarians勉強会とご近所なのですが、こちらは大学(図書館)に限らず、また図書館にも限らず幅広いテーマを取り扱ってらっしゃいました。現在は活動を休止されていますが、これまでの勉強会全231回(!)の記録は今もブログで公開されています。ここ10年くらいの京都内外の有名人がずらりと並ぶのは圧巻です。

私が初めて図書館周辺の勉強会に参加させていただいたのも(多分)ここが初めてで、以来、この界隈の人にはお世話になりっぱなしです。東京に来てからも、たびたび「京都で図書館に就職してよかった」と思う機会がありますが、そう思えるのもこちらのおかげかな、と。(そろそろ恩返しをしないと、です。)



MALUI名刺交換会

MALUIというのは「Museum + Archive + Library + University + Industry + more!」の略だそうで、この名刺交換会はこれらの関係者の方が2010年より「名刺交換会」という催しを年1回のペースでおこなってらっしゃいます。(2015年には新たに「MALUI Talk in Kyoto」と題したトークイベントも開催されたとか。)

何かと図書館の人だけで集まってしまいがちな図書館界隈ですが、私が参加した際は上記の類縁分野の方、それから大学生なども来場していてなかなか刺激的でした。類縁機関云々でなく、もっとあちこちに絡んでいくのが本来の図書館員の姿なのかとは思いますが「そうもなかなか」という方はこういうところから間口を広げてみてはいかがでしょうか。

大学生やほかの業種の方とお話をしていると、新米だろうが、出向や派遣だろうが「プロの図書館員」として接することになるので、いい意味で自分の立場を自覚するきっかけになるのかな、という気がしました。(利用者と接するのとはまたちょっと違った感覚です。)



学校図書館問題研究会

大図研の紹介をしたということで、最後にこちらもご紹介です。(近畿の集まりには参加したことがないもので番外編で紹介。)ウェブサイトによると「全国の学校図書館に関わる職員や、学校図書館に関心のあるみなさんのための研究団体」である学校図書館問題研究会は「学図研」と呼ばれています。

私は年次大会に2度だけ参加したきりなのですが、手作りのグッズや刊行物の販売、数々の自主企画、熊本大会の時はくまもんが登場するなど、学校図書館の方々独特の熱気(?)があふれる充実した大会でした。年次大会の様子については公式ウェブサイトへ記録が掲載されているほか、Twitterのまとめページなどもあるのでぜひご参照ください。



おまけ:紹介しようと思っていた情報源メモ

以上、いくつか紹介してみました。本当は、これにあわせて、イベント情報を集めるのに私が使っているウェブサイトやツールなどを紹介しようかとも思ったのですが、ちょっと長くなってきたのでいったんここまでとします。この記事に興味を持ってくださる方がいらっしゃるようであれば、また記事にまとめてみたいと思います。

イベント情報が得られるウェブサイト


便利なツール

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