ご無沙汰してすみません。久々の記事の更新です。
今回は江戸時代から明治にかけて流行したペーパークラフト、立版古についての記事です。立版古というものがどういうものかは文字で説明するより写真を見たほうがいいと思うので、以下をご覧ください。
こんなのが
こんなんなります。
普通はもっと大きいジオラマのようなものが多いみたいです。
立版古は、いわゆる錦絵の一分野である「おもちゃ絵」の一種で、紙に印刷したものを切ったり貼ったりして遊びます。組み立てると、3次元とも2次元ともつかない「2.5次元」(特別展「江戸時代のペーパークラフト」での表現。)という、なんだか不思議な次元の世界ができあがります。
現在は全国的に「立版古」という名前が主流になっているようですが、どちらかというと上方での呼称だったとか。そのほかでは、もともとは中に火を入れて燈籠のようにしていたところから、「組上燈籠」あるいは「切組燈籠」と言われていたそうです。
自分は長らくその存在を知らなかったのですが、ほんの1年くらい前からこの立版古なるものに興味を持ち始めました。その後、ほうぼうのデジタルアーカイブで漁ってみたり、あるいはYahoo!オークションや日本の古本屋で探してみたり、ちょこちょこと遊んでいます。で、このたび、そこそこ情報がたまってきたのでこういう場所にでも乗っけてみようかな、と思った次第です。
以下では、いろいろなデジタルアーカイブで見つけた画像へのリンク、画像はなかったけど所蔵は確認できたもの、それから関連するイベント情報や資料についてもちょびっとだけつけておきました。ほとんどの方はあまり興味ないかもしれませんが、ちょっとでもおもしろそうだと思ったら覗いてみてくださいませ。
関西大学図書館
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国立国会図書館
国立歴史民俗博物館
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
立命館大学アート・リサーチセンター
くもん子ども浮世絵ミュージアム
国際日本文化研究センター
静岡県立図書館
兵庫県立歴史博物館
公益財団法人松竹大谷図書館
大阪府立大型児童館ビッグバン
大阪府立中之島図書館
竹ノ輪
兵庫県立人と自然の博物館
静岡市東海道広重美術館
アーツ千代田3331
コクヨエコライブオフィス品川
広島県立美術館
中央大学
練馬区立美術館
すみだ郷土文化資料館
茅ヶ崎市美術館
フェルケール博物館
たばこと塩の博物館
その他文献
展示会図録
で、こっからどうでもいい話です(^^;)
今回の情報を集めるにあたって、色々なデータベースやデジタルアーカイブにお世話になりました。立版古のようなものにこうやってアクセスできるのは本当にありがたいのですが、ありがたいのですが、いかんせん探しにくい。個別のページに行っていろんなキーワードでたたいてと、結構大変でした。
おそらく、デジタルアーカイブに取り組む図書館さんなどでも、現在はとにかく「産めよ増やせよ」ということで、その後にまで意識がいっていない、という事なんだとは思います。が、もうちょっと使う側からの探しやすさをなんとかできないもんか、と思いました。
国立国会図書館のデジタルアーカイブポータルがなくなって以来、その志を継ぐような取り組みがあまり見られないのは残念に思います。形式的には継承してる国立国会図書館サーチさんには頑張っていただきたいところです。個人的にはよく使う神戸大学さんの新聞記事文庫や早稲田大学さんの古典籍総合データベースなんかとの連携がちゃんとできてくれるととてもうれしいなあと勝手に念じています。…。
結局、今回のあれこれに当たっては外国の方が作ってはる浮世絵検索(CA-R 浮世絵愛好家のコンピュータプログラマが作った“浮世絵検索”が公開)が一番役に立ったってのは何とも皮肉な気もしますが、日本らしいっちゃあそうなのかもなぁ、とか思いました。公立機関の歩みが遅くって、カーリルみたいな民間の有志の方のがぱっと出てくる、みたいな展開になったりするんでしょうか。はてさて。
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