図書館のイベントなどに使えそうなデジコレ資料③(浮世絵素材集)

以前、図書館のイベントなどに使えそうなデジコレ資料②で団扇絵と一緒に記載していたものですが、一つの記事に収めるのは長いので分割しました。内容は特に手を加えてはいませぬので既読の方はスルーしてくださいませ。

いろいろまとめたやつ



 

古代江戸繪集より表紙と「風流弥生月

団扇絵のところで「別に団扇絵じゃなくても加工すれば団扇にできるんじゃ」などと書きましたが、実際その通り。錦絵は一枚絵としてはもちろん、人物や生き物、道具などうまく切り取ればいろいろな用途に使えます。場合によっては江戸時代や古典に関するイベントの宣伝時に「っぽさ」を出すためのイメージ素材や背景として使用することも少なくないかと思います。(例えば、中村座のウェブサイト
そんな時に重宝するのが「浮世絵とかがまとめられたやつ」です。「絵集」とか「画帖」とかタイトルになっていますが、一般的になんというかはよくわかりません。一応、原本の書誌データ、並びにデジタル化したデータの両方にも各作品のメタデータは記載されていないことはないのですが、微妙な探しにくさもあって、一種宝探しのような楽しさを感じてしまいます。
とはいえ、楽しいだけでもなく。実際、「古代江戸繪集」は200コマ以上の作品を収録した便利(?)な浮世絵集として、編集素材としても利用されています。上記の資料もコラムサイトのスーモジャーナルの記事「お江戸の桜の名所だった!? 遊郭の吉原に桜が咲いた理由」やヒトサラマガジンの「浅草馬道、土手の【中江】で桜肉の馬力を試す/お江戸グルマンディーズ 一話」で使用されています。「古代江戸繪集」以外にも、役者絵や相撲絵など各種の主題ごとにまとめられたものがありますので、相撲チョコレート相撲錦絵をパッケージに使用した日本酒など主題に沿った需要からも便利そうです。


古代江戸繪集より「新吉原江戸町二丁目 佐野槌屋内黛□□之圖」(3コマ分を結合。「お江戸の桜の名所だった!? 遊郭の吉原に桜が咲いた理由」で紹介)


 

古代江戸繪集より「當世美人揃」「當世美人揃」(ヒトサラマガジンの「浅草馬道、土手の【中江】で桜肉の馬力を試す」で紹介)

ちなみに「古代江戸繪集」では以下のようなツイートもありました。(上述資料のうち「雪梅窓の若狭理」)国会図書館に所蔵されるまでにどのような経歴を歩んできたのか、こうしたところに思いをはせるのも面白いですね。




いろいろまとめたやつ(※網羅してません)

一般的なもの

役者もの

主題別

作者別



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